≪入力と同時にレコーディングを開始する機能≫の経緯

 自身がABILITYシリーズを購入する前の2018年のことですが、ある必要な音楽基礎制作機能の要望と、もう一点本製品に「MIDIレコーディングにおいて≪入力と同時にレコーディングを開始する機能≫があるかどうか」をメーカー(法人)にメールで尋ねました。

この機能がなければ関連の機能が用意されても元ソースの作成では使用できないこと(編集上ではなくMIDIレコーディング上では無意味なこと)を伝えた上で、メーカーから「Abilityにはキーオンレコード機能としてありますのでお使いいただければ」とその際に返信を受け、それを受けてシリーズの購入と機器類の準備を経て、本年のバージョン4のアップグレードと共に制作(編曲)を本ソフトウェアで始めようと、その紹介を受けた“キーオンレコード”機能が使用しても機能しないのです。

「MIDIキーボードを触れていなくてもロケートが勝手に進んでしまい、ウェイトフォーノート(MIDIリアルタイム入力と同時にレコーディングを開始する機能)を使用する場合、Ability4.0では他にどのような設定などが必要なのか」と尋ねると、何やら機能が異なるという内容と、“キーオンレコード”の説明を重ねて受けました。

そこで2018年に自身が問い合わせを行った際メーカーから返信された内容に間違いがあったことに気が付きました。
(ウェイトフォーノート機能のない音楽制作製品は、ホストでは手法上使えないので、そもそも購入も選択肢にも入らないからです。)


Ability4.0のユーザーマニュアル847ページ「キーオンレコードの設定(MIDIのみ)」の項目には

・再生中に楽器を演奏し始めると同時に録音を開始することができます。

と一文のみ記載されており、自身がその2018年にも伺った機能の質問は当然≪MIDIレコーディングにおいて入力と同時にレコーディングを開始する機能≫でした。

そもそもAbilityシリーズに用意されているキーオンレコード機能というものは、ONに設定した場合“作成中のプロジェクトを再生している際、選択しているMIDIトラックを録音待機ボタンを押していれば、その楽曲再生中にそのトラックの演奏(入力)をするとそのままレコーディングされる”という機能でした。


すなわち2018年に自身が購入前に問い合わせした際の返信時に『“入力と同時に”録音を開始』と『“再生中同時に”録音を開始』を言語混合されて全く異なる機能を読解されずに当時伝えられていたことに自身がその時に気付いたということで、そもそも再生中に同時に録音を開始できなければ一部のトラックが作れないという訳も当然なく(便利な機能ではありますが最重要視する基礎制作機能とは一切直結のしない機能でもあり)、こういった音楽制作における様々な趣旨が初めから伝わらない(疎通がない)ことが問い合わせの際には頻繁に起こり( “タイ” “レスト(休符)” の割り当て機能の要望の際や、ノートパレットを常に画面の前面に表示出来るよう要望をした際には、同じく機能の要望にも記載した状況を把握されず、隠れてしまう現状動作方法を繰り返し返信されたりと)、しまいにはこちらが悪者に都合良く扱われてしまうなどで、素直に言えばやり取りに疲労と困難を極めることが少なくありません。


同じくして困るのは「ABILITY本体でのトーンマップの作成方法」に記載の通り、長い間本体にトーンマップの作成機能が用意されていながらも“一括読み込みのテンプレートプログラム(要望済み)”が用意される気配もなく、初動搭載1機能のまま放置されていたり(とてもではないですが使用する各複数製品の各バンク1,000個以上を一つ一つペーストや打ち込んでいたら、音楽どころか人生すら終わってしまう程の時間と根気と動力が掛かる為)、ステップレコーディングの機能やこのMIDIレコーディング待機機能など、本ソフトを使用し始めてからこの2ヶ月間、目的である楽曲を作成し始められないという状況が続いてもいたりするわけです。

ちなみにこの≪MIDIレコーディングにおいて入力と同時にレコーディングを開始する機能≫というものは、


ProToolsシリーズ(ウェイト・フォー・ノート機能)、
DigitalPerformerシリーズ(ウェイト・ボタン機能)、
FL Studioシリーズ(レコーディング待機ボタン機能) にも付いていて、

フリーソフトのMIDIシーケンサーでも
Domino(リアルタイム録音内、入力と同時に録音開始オプション)
世界樹(演奏開始と同時に録音を開始するシンクロレコーディングスタート機能)


といった形で用意されているものです。

これらの機能もまた特許等の機能ではなく、様々ある中の一つの制作手法に不可欠な基礎制作機能の一つです。

(CubaseシリーズやLogicシリーズ、Sonarシリーズには、編集以外に音楽の根本的な基礎制作機能の必要性を(インテンポ楽曲のみしか制作観点のない)知らない開発者と聴取者しかいない為に、数十年の間機能が付いていません。)


我慢をするべきか、音楽制作の本質の部分でバッサリと切り替える判断をするべきかどうか、それを迷う部分が自身あるのですが、一先ずウェイト・フォー・ノート機能ともいえる”キーオンスタート”機能が上記経緯よりABILITYに付くことになると2022/08/29に頂いています。

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メーカー詳細

ABILITY4.0
2022年5月27日発売
(現行販売品/メインストリーム)


ABILITY3.0
2019年7月18日発売
(旧販売品/サポート中)

ABILITYユーザー間でお使いになっている自作トーンマップ(音源定義ファイル)を募集中!

ABILITYユーザー間でお使いになっている自作トーンマップ(音源定義ファイル)を募集しています。(写真はサイト制作者自身がABILITYで作成したトーンマップです。)詳しくは「 3.“音源定義ファイルの作成と共有”」「ABILITY本体でのトーンマップの作成機能」を閲覧ください。

Web更新情報

2022.10.04

「機能の要望」と、一部の「コラム」を作成・更新致しました。


2022.08.30

「機能の要望」と、一部の「topics」を作成・更新致しました。


―中略―


2022.07.18

サイトの作成と公開を致しました。


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