ABILITYのバージョン1が発売された際には、シンガーソングライター(SSW)シリーズとは区別化したカテゴリとしての、プロフェッショナル向け製品としての旗揚げのような状況で、
ABILITY2.0~最終バージョンまでは、基礎的な制作機能などを極限まで聞き入れて増やしたバージョンであり、
ABILITY3.0~になると、2.0~最終で付けた部分のブラッシュアップのような趣旨があるように思い(正直そうなっていないとは思いますが)
ABILITY4.0~ではユーザーインターフェイス類の向上が主なのかなとは思ってはいたんですけど、
実際触りの部分でも色々と触ってみて、バグ(厳密に言えば一つの機能に3つ程度の大きな不満が生じる)の玉手箱のような状況があるのが実際の現実でした。
批判などの趣旨ではなく、例えば数少ない製品のレビューを辿ってみると4.0が発売したばかりなのでいずれも3.0時のレビューではあるんですが、
「実際使ってみるとどれもあまり精度が良くなく、特にGUIのデザインが悪く画面がごちゃついていてどこに何があるか解らずに操作するのが嫌になる」
「未完成でバグだらけ、ソフトが全く完成していない」
こういった声を実際に拾えて、自分もそれと同意してしまう部分が多いのです。
例えば新しいグレードの製品を出す際に、普段長く使用されている登録ユーザーに体験版状態の製品を使ってもらって、それで出てきたバグを修正して発売されるとか、会社の規模や予算上でデバッカーを雇われなかったとしても、ユーザーにも製品が良くなることで利益になる部分も多いので、そういったことをされていない事で起こるバグの内容なんじゃないかと思う部分があるのです。
もう一つは私はプログラマーではないので過去の色んな製品を触ってきた部分などの感覚でしかないんですけど、ソフトのアーキテクチャが高性能な部分と比例して古いのではないかと思う部分や、初期のバージョン1での過去の別シリーズの引継ぎであったり、2.0~最終バージョンまでに基礎的な制作機能などが膨大に増えた半面、機能の肉付けがされただけで本体まで浸透していない部分が強いのではないかと感じる部分から、例えば新グレードが3年程度のスパンで販売されているようですが、次期グレードにはソフトを一から新しく作られてはと思う部分があり、その今まで膨大に追加された機能や一つ一つの設定を、本体まで浸透するような内容に再構築してほしいと思ったりもしました。
また機能以外のGUIに関しても、ソフトの機能と操作や表示に吸い付くような統合性がない部分で、例えばPCゲームソフトのように、ソフト内に軽量で簡単なグラフィックエンジンなどを積んでしまい、音楽に関する中の処理とまた別にGUIの表示にのみそういう処理を当てはめてしまい、いわゆるぬるぬると動くような部分などを持たせるといったことができないかと、少し本ソフトを触れた段階で思いました。
UIについても、優れたプログラマーの方だけではなく、優れたデザイナーとの共同で設定項目や操作形態を今の機能のまま再構築しないと難しいのではないかと思います。その為には、現在のABILITYのプログラムをSSWシリーズに流用(還元)してあげて、ABILITYを必要とする層には上記と同様の内容で新たなプログラムも必要なのではないかと感じた次第です。
その後に追記をしてしまうと、本当に驚いた部分でピアノロールでステップレコーディングをしようと思った際に、MIDIに強いと散々謳われていながらタイとレストすら用意されておらず、スコアにはそれらの機能があっても(スコアの機能だから)ピアノロールでは用意も構想すらされていないという、データにも趣旨にも異なるピアノロールとスコアでの入力行為を混同されていて、またこれを今まで使用者が一人も適切に修正を求めた形跡もない様子でもあり、それでなんですけど痛烈に思ったのは、だから著名でワールドワイドな活躍をしている国内の音楽家が誰一人ABILITYを使っていないという、その理由が今回で身に染みて理解できた部分でした。※要望の申し出後、機能追加されるとのご返信をいただきました。(音楽制作製品かつプロフェッショナル製品である以上は、胸を張って素晴らしい機能を紹介できるような製品にして頂きたい。)
いずれにしても機能(メーカー詳細機能表)として素晴らしい部分の多いソフトではありますが、例えばこれを受けてプロフェッショナルなユーザーがDPでいいや両対応でもあるしと思ってしまうのはとても簡単なことですが、レビューの内容のような評価で留めておくにはあまりにも双方で不利益だと思っています。
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ABILITYユーザー間でお使いになっている自作トーンマップ(音源定義ファイル)を募集しています。(写真はサイト制作者自身がABILITYで作成したトーンマップです。)詳しくは「 3.“音源定義ファイルの作成と共有”」「ABILITY本体でのトーンマップの作成機能」を閲覧ください。
2022.10.04
「機能の要望」と、一部の「コラム」を作成・更新致しました。
2022.08.30
「機能の要望」と、一部の「topics」を作成・更新致しました。
―中略―
2022.07.18
サイトの作成と公開を致しました。
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