普段オーディオトラックに落とさないような長い作業(MIDI制作など)を行っている際には、いつ壊れてもいい様な安価であったり、代えのきく簡素なASIOオーディオインターフェイスをあえて使用していることが自身は多かったです。
その理由は、例えばその普段オーディオに落とさない作業の際に、高価であったりすでに新品では手に入らないようなオーディオインターフェイスを使用していた場合、オーディオ録音に使用していなくても通電(通音)使用で製品の寿命を消費してしまうからです。
新品で1万円前後で購入できるオーディオインターフェイスを私の感覚だと低価格品とは思っていて、2万円以下の製品を幅広い使用者への普及品と捉えて、2万円以上するオーディオインターフェイスの場合には最近だと多くがプロフェッショナル機器のDACコンバーターを流用している製品も多く、そこから入出力の数やその機能によって価格が2倍3倍に変動する状況と思いますが(最近のオーディオインターフェイスは過去の製品と比べて比較的よく壊れると聞く事も多く)、ABILITYには初めから汎用性の高いASIOドライバが用意されていて、これが非常に良く出来たものだったので紹介したいと思います。
例えばオーディオインターフェイスを持っていない方や、何らかのオーディオインターフェイスを持っていてもASIOドライバに対応していない製品の場合に、世界中の多くの人が「ASIO4ALL」をインストールしてきたと思います。
しかし、ASIO4ALL自体が汎用性過ぎる部分もあり、フリーソフトでもあって更新対応を見込める部分にも乏しく、ASIO4ALLで使用される箇所の性能以上にASIOの思ったような利点をそれほど得られないことも少なくなかったです。
それがABILITYの場合には、純正のASIO4ALLとも言える「INASIO(INTERNET-ASIO)2.0ドライバ」が用意されていて、このドライバを使用してみて大変良かったのです。
(このドライバ、DAWのプログラム内蔵品ではなく別の汎用ドライバソフトなので、英語圏で3ドル程度で単体シェアソフトとして販売したらかなり売れるんじゃないでしょうか?10ドルでも選ぶ人は選ぶと思ったりします。)
ドライバの性能上何のためらいもなく192khzが選択できたり(しかもドライバの内部処理は24Bitではなく32Bitです) 、ループバックができたり、そのレイテンシーとバッファの関係性もASIO4ALLなどと比べて(チップセットなどの性能による部分もありながら)スムーズで数段に良かったです。
この良く出来たINASIO(INTERNET-ASIO)2.0ドライバが最も活用できる場所はどこなのか、それはWindowsタブレットやUMPCなどのモバイルノートPC環境で、普段作成中の楽曲を場所を変えて打ち込みをする際などに、わざわざオーディオインターフェイスを持ち歩かなくてもABILITYの中に入っているプロジェクトファイルのレートそのままで、レイテンシーもそれほど気にすることなく作業ができる点で、オーディオに落とさないなら初めに書いた再生用途の部分にもなるのではないかと思います。
一つ気を付けてほしいのは、ABILITYのDVDに収められているINASIO(INTERNET-ASIO)ドライバはバージョンが古いことも多く、以前タブレットにDVDに同梱されたINASIO(INTERNET-ASIO)ドライバをインストールした際に、エラーが出て動作しなかったことがあります。
それを問い合わせた際にサイトから別途ダウンロードしてほしいとの内容で新しいバージョンのINASIO(INTERNET-ASIO)ドライバを入れて正しく動作した経験があったので、使用される場合にはログインしてサポートサイトからダウンロードの項目にある最新バージョンをインストールして使用されてみてください。
(※その後、他のDAWで動作確認も行ってみましたが、同社製の専用モードではなく汎用のShareモードにしても、例えばCakewalkなどではDAWが初期起動時にインターフェイスを掴めずに立ち上がらなくなるという症状がありました。手軽にループバック録音などができる非常に良いドライバですが、ドライバの詳細内には“ドライバのサポート自体は行っておらず、当社製品に付属していた場合の登録ユーザーに限り当社製品との使用における範囲でサポートを行う”という一文が加えられていることからも、他社製品を使う上では現状ではお勧めできないという結論です。)
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ABILITYユーザー間でお使いになっている自作トーンマップ(音源定義ファイル)を募集しています。(写真はサイト制作者自身がABILITYで作成したトーンマップです。)詳しくは「 3.“音源定義ファイルの作成と共有”」「ABILITY本体でのトーンマップの作成機能」を閲覧ください。
2022.10.04
「機能の要望」と、一部の「コラム」を作成・更新致しました。
2022.08.30
「機能の要望」と、一部の「topics」を作成・更新致しました。
―中略―
2022.07.18
サイトの作成と公開を致しました。
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