プロポリスは古代ギリシャ語で「防御壁」を意味する言葉です。
その名の通り、ミツバチ達はプロポリスを巣の出入り口に塗り固める事で「外敵=雑菌」の侵入を防ぎます。
高い抗菌力を持つ事で知られており、そのことから昨今は注目度と人気が高まっています。
世界中で採取する事ができ、各国で古代より民間療法として親しまれてきた歴史があります。
日本でプロポリスが本格的に有名になったのは1980年代に入ってからなので、日本国内ではまだ歴史が浅いと言えるでしょう。
日本国内での歴史は浅いと言えるプロポリス。その事から日本とは関係性としては薄いと思われがちですが、実はとても所縁の深いあるプロポリスがあるのです。
それはプロポリスの王様と呼ばれている「グリーンプロポリス」。
ブラジルのミナスジェライス州で採取されるこのグリーンプロポリスですが、どう日本と関係があるのでしょうか?
実はこのグリーンプロポリスを発見したのが日本人養蜂家の「寺尾貞亮(ブラジル寺尾養蜂)」という方なのです。
寺尾さんは自分自身の半生をかけて、ブラジルの過酷で広大な大自然のなかたった一人「理想のプロポリス」を探究し続けたすえグリーンプロポリスを発見したのです。
このグリーンプロポリスには様々な成分が含有されている事から、様々な研究機関で研究が進められているのです。
なぜグリーンプロポリスが王様と呼ばれているのかというと含有成分の豊富さに理由があります。
一般的にプロポリスはフラボノイドが豊富です。そしてそれだけでも十分なほど、様々な健康面に寄与すると言われています。
しかし、グリーンプロポリスはフラボノイドにとどまるだけではなく、桂皮誘導酸のアルテピリンCという成分を豊富に含んでいます。
このアルテピリンCを含有しているのがグリーンプロポリスだという事となります。
プロポリスの王様と呼ばれるぐらいなので、グリーンプロポリスが主流かと思いきや、
世界的に見るとプロポリスは一般的なものはこげ茶色をした「ブラウンプロポリス」が主流です。
ブラウンプロポリスは抗菌力が高い特徴と「フラボノイド」を主体としたプロポリスとなります。
そして、グリーンプロポリス同様に「色が異なる」プロポリスが存在します。
それがレッドプロポリスです。
レッドプロポリスはマメ科の植物を材料として作られたプロポリスで、フラボノイドとイソフラボンが豊富に含有されています。
その為、女性用の美容品などに配合される事が多いです。
採取量がグリーンプロポリスよりも稀少な為、高値で取引されており稀少性で言えばグリーンプロポリス以上だと言えるでしょう。
ブラウンプロポリス | グリーンプロポリス | レッドプロポリス |
---|---|---|
フラボノイド | フラボノイド | フラボノイド |
ー | アルテピリンC | イソフラボン |
プロポリスは数多くの製品の原材料として利用されています。
基本的には健康食品として「サプリメント」であったり「原液」として飲用目的で利用されています。
それ以外にも「喉のケア」や「口腔ケア」の製品などにも活用されています。
これはプロポリスの「抗菌・殺菌力」を利用したもので、非常に組み合わせの相性が良いと言えるでしょう。
殺菌・抗菌力を活用したプロポリス製品としては「石鹸」なども挙げられます。
プロポリスな「天然の抗生物質」と呼ばれるほど、強力な抗菌力をもっています。
更に、自然の中で作られるものなので、オーガニック志向の方にはよりおすすめできる製品だと言えます。
プロポリスのデメリットは、「飲みにくさ」と「高価格なものが多い」という点でしょうか。
プロポリスはアルコール抽出で作られた原液が一番成分を含んでいると言われていますが、刺激が強いのが難点でもあります。
また、高価格なものも多く、はじめてプロポリスを使うという方にとっては敷居が高いと多いです。
プロポリスの価格はなぜ高い?
まず、プロポリスの販売価格が高いものが多いです。
プロポリスは製造に時間がかかる点、そして世界的にプロポリスの需要が高騰しているのが原因の1つと言えます。
特に原液タイプのプロポリスは価格が高い傾向にあります。
プロポリスの原塊の品質(ランク)だけではなく、熟成期間なども考慮して選ぶように心がけましょう。
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