平成28年度「ひまわり」講演会 ナーシングバイオメカニクスの理論と実践

「本人・家族の負担が少なく効果的な介護とは(その2)

日時:平成28年10月1日(土) 13:30~16:30  

場所:名古屋駅前 ウインク愛知1104室  

講師:ナーシングサイエンスアカデミー 原川静子先生  

尚、この行事は日本損害保険協会の助成を得て行いました。 


 ひまわり会員、介護職員や介護技術に関心ある多くの方が集まり、大変盛況な集いとなりました。

 講演会では、原川先生から、ナーシングバイオメカニクスに関し、貴重な資料とスライドを用いて大変わかりやすく説明して頂きました。 それは一見して介護者の腰痛予防を主体としたボディメカニクスに思えますが、患者本人が元々持っていた生活動作を手技で支援することにより患者本人の主体的な回復を目指したものであると学びました。

 意識障害者の介護については本人からの反応が見出し難い事から、ともすれば介護者主体の手技に偏りがちですが、「この状態ならば本人はどう感じるだろう」と常に思い巡らしながら行う事で、介護生活全体の質は確かに高められる画期的な考え方だと感じました。

 

 実技講習会では、床と介護ベッドを用意しての手技指導が行われました。介護者自身の故障を防ぐ動き方や、バランスボールを駆使した安全かつ効果的な介助法を、原川先生とスタッフの実演も交えた参加者同士の体験実技という形で指導していただきました。


 参加者には笑顔が溢れ、和気藹々とした雰囲気がありました。

 遷延性意識障害をもつ家族の生活介護にとって、紙屋式介護技術が示す志は、メンタル面も含むマンパワーを必要とする方々への、力強い支えとなっているように思えます。


 引き続き、このような実技講習会などによって適切な介護技術と理念が広がって欲しいと願うものであります 

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