平成28年度「ひまわり」学習会 「嚥下障害と嚥下訓練について(その2)」

 ↑写真1:講義中の前田広士先生


日時:平成28年7月2日(土) 13:30~16:30  

場所:名古屋駅前 ウインク愛知906室  

講師:横浜聖隷病院 前田広士先生

 前年に引き続き 前田広士先生による第二回目の嚥下学習会がひまわり主催により行われました。

 学習会は参加者21名・当事者2名という大勢の方が参加し、終始和やかな雰囲気で進行しました。 

 まず、嚥下機能の仕組みに関する復習を、図説をともなって極めて分かり易く解説してくださいました。


 ・食べ物を食べ物と認識して初めて正常な嚥下が行われる。

 ・咀嚼は学習行為であって、無意識に食べ物を嚥下しやすい形に整えている。

 ・咽頭通過が一番の難所であって、健常者であっても多少は気管に入る。

 ・肺呼吸ではなく、吸気時に横隔膜を意識しながら腹部を膨らませる腹式呼吸が大事。


   説明を受けるとなるほど道理であるものの、普段は気に留めていなかった嚥下の仕組みについて、前田先生の分かりやすい解説のお陰で理解へ近づけたと思いました。


  次に、嚥下の実習に移り、

 ・菓子とお茶・水を用いての食物状態の違いによる嚥下しやすさの比較

 ・とろみ剤(フードケア社ネオハイトロミールスリム)を用いての実食など、実際に体験してみて初めて理解できる感覚も伝授していただけました。

 その他にも頸部干渉波刺激装置(ジェイクラフト社ジェントルスティム)の実機も紹介して頂き、この学習会でなければ知ることの出来ない貴重な情報に直接触れる事ができました。

 実技演習においては、前田先生自ら当事者を囲んで実施なさいました。


 当事者も参加者も終始笑顔に包まれた、幸せな学習会として皆の記憶に再び残ったと思います。ありがとうございました。


 ↓写真2:学習会後に参加者全員そろって

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