青汁王子こと三崎優太さんは、フルーツ青汁の大ヒットにより20代で100億超を稼いだ起業家ですが、日刊ゲンダイや新潮社に反社交際(反社会的勢力との繋がり)があるかのような記事を出され、裁判で争ったことがあります。

反社交際に関する騒動では、青汁王子(三崎優太さん)、そしてアスクレピオス製薬(アスク社)の創業者でビジネスでの関係が深かった越山晃次さんの二人を軸にして、日刊ゲンダイと新潮社の記事を対象に、「青汁王子(三崎優太さん)が反社認定されるかどうか」に注目が集まりました。

記事が出た後の世間の反応は、「若手イケメン社長」ともてはやされた若き起業家が実は反社だったのか?と大きな関心を集め、青汁王子(三崎優太さん)は事実と反する風評被害に対抗するために、日刊ゲンダイと新潮社を相手取って損害賠償請求の裁判を起こすことになります。

損害賠償請求の裁判で青汁王子(三崎優太さん)の反社交際は認定されず、原告側のほぼ全面勝利という結果になったのですが、なぜメディアに反社との交際があるかのような書かれ方をされたのか、事の経緯が複雑なので、本稿で分かりやすくまとめていきたいと思います。

青汁王子こと三崎優太VS新潮社の反社裁判(損害賠償等請求)

本裁判は、青汁王子(三崎優太さん)が新潮社と執筆記者を相手取り、名誉毀損で訴えたものです。

青汁王子(三崎優太)によって反社裁判が起こされるまでの流れ

本件のきっかけは、前述した越山晃次さんによる、青汁王子(三崎優太さん)に対するアスク社の議決権行使禁止仮処分申立が行われたことでした。
すでに「若手イケメン社長」としてメディアでもてはやされていた青汁王子(三崎優太さん)でしたが、実は反社交際があるのでは?というネタは週刊誌にとって格好の題材でした。

週刊新潮の記者は越山晃次さんに取材を行い、あたかも青汁王子(三崎優太さん)が反社との交際があるかのような記事を執筆したのです。

青汁王子(三崎優太さん)は記事が掲載される前に情報をキャッチして、新潮社に対して名誉を毀損する記事を公表しないで欲しいと連絡を入れますが、2020年8月に事実無根の反社記事が掲載された週刊新潮が出版されてしまいます。さらに、翌月にはデイリー新潮からもほぼ同じ内容の反社記事が配信されました。 

新潮社の記事は「青汁王子のすっきりしない金銭トラブル第二幕」「『街宣車を押しかけさせたんだよね』青汁王子、”贖罪キャラ“の裏で新たな裁判」といったタイトルで、あたかも青汁王子(三崎優太さん)=悪であるかのような印象での記事制作となっていました。 

これを受け、青汁王子(三崎優太さん)はすぐにアクションを起こします。 2020年9月には、反社記事によって名誉を毀損されたとして新潮社を相手に民事訴訟(損害賠償請求裁判)を起こすことになりました。

新潮社を訴えた損害賠償等請求事件の争点

本裁判では、原告となる青汁王子(三崎優太さん)は、記事が掲載・配信されることで複数の損害を受けたと主張しています。その損害とは、悪印象を植え付けられることで賃借物件の審査に落ちたり、自身が株主となっている会社の取引が打ち切られたりするといった営業上の不利益としています。

一方、新潮社の主張は、越山晃次さんに対して取材を行い、記事の内容は青汁王子(三崎優太さん)に対して越山晃次さんが株式譲渡の錯誤無効を主張する根拠を紹介したものであり、青汁王子(三崎優太さん)の社会的評価を低下させることを狙ったものではないとしています。 

また、取材情報をもとに、青汁王子(三崎優太さん)が脱税事件の和解契約書で街宣車を依頼したとし、さらに越山晃次さんからの情報として、山口組系暴力団の企業舎弟とされる金融業者が青汁王子(三崎優太さん)からの依頼を受けて街宣車を仲介したことを認めていると主張しました。

判決により青汁王子(三崎優太)は反社と認定されず勝訴

この裁判は1年半ほどの時間をかけて審理され、2022年3月に新潮社と執筆記者に220万円の賠償命令(損害賠償200万円、弁護士費用20万円)が下されました。青汁王子(三崎優太さん)勝訴のポイントになったのは、和解契約書は虚偽のもので証拠になり得ないことが大きかったようです。

また、越山晃次さんが主張している青汁王子(三崎優太さん)の反社疑惑をさも事実であるかのようなタイトル・内容で伝え、さらに青汁王子(三崎優太さん)からの反論に対しては何一つ具体的な記載がないため、記事を読んだ読者が「反社疑惑が事実ではないと認識しにくい内容」であると判断されました。

判決の前には敗訴を悟ったのか、新潮社は当該記事をネット上から削除していて、青汁王子(三崎優太さん)の完全勝利となりました。

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