青汁王子こと三崎優太さんは、フルーツ青汁の大ヒットにより20代で100億超を稼いだ起業家ですが、日刊ゲンダイや新潮社に反社交際(反社会的勢力との繋がり)があるかのような記事を出され、裁判で争ったことがあります。
反社交際に関する騒動では、青汁王子(三崎優太さん)、そしてアスクレピオス製薬(アスク社)の創業者でビジネスでの関係が深かった越山晃次さんの二人を軸にして、日刊ゲンダイと新潮社の記事を対象に、「青汁王子(三崎優太さん)が反社認定されるかどうか」に注目が集まりました。
記事が出た後の世間の反応は、「若手イケメン社長」ともてはやされた若き起業家が実は反社だったのか?と大きな関心を集め、青汁王子(三崎優太さん)は事実と反する風評被害に対抗するために、日刊ゲンダイと新潮社を相手取って損害賠償請求の裁判を起こすことになります。
損害賠償請求の裁判で青汁王子(三崎優太さん)の反社交際は認定されず、原告側のほぼ全面勝利という結果になったのですが、なぜメディアに反社との交際があるかのような書かれ方をされたのか、事の経緯が複雑なので、本稿で分かりやすくまとめていきたいと思います。
青汁王子こと三崎優太さんが暴力団などの反社会的勢力(反社)と交際があるかどうかを争点に、複数の裁判が行われました。裁判の結果としては、裁判所が青汁王子(三崎優太さん)は反社交際していないと認定、もしくは被告側のメディアが非を認めて記事を削除しています。
最初の判決は2020年4月に下されました。越山晃次さんが青汁王子(三崎優太さん)に対して、反社であることを理由に会社の議決権行使禁止・仮処分申し立てを行った裁判です。
この裁判では、青汁王子(三崎優太さん)が反社会的行為を行ったという「事実を認めるには足りないと言わざるを得ない」=反社行為が認められない、という判決になりました。これにより青汁王子(三崎優太さん)は会社の議決権を行使して越山晃次さんをアスク社の取締役から解任し、越山晃次さんは会社の乗っ取りに失敗しています。
また、2022年3月には、青汁王子(三崎優太さん)が週刊新潮に対し、街宣行為の有無などについて損害賠償請求を行った裁判で、「街宣行為は真実であると認めることはできない」という判決が下り、週刊新潮と執筆記者に対して損害賠償200万円、弁護士費用20万円の支払いが命じられています。
さらに、2023年2月には青汁王子(三崎優太さん)が日刊ゲンダイを相手取って起こしていた損害賠償請求が和解に至り、日刊ゲンダイは当該記事を削除しています。
メディアが一度出した記事を取り下げるということは、記事の内容に間違いがあったと認めるということであり、日刊ゲンダイとの裁判では損害賠償を支払うことはなかったものの、実質的に青汁王子(三崎優太さん)の勝訴という結果になっています。
■青汁王子こと三崎優太さんに関する反社裁判の参考記事■
青汁王子(三崎優太)が反社交際を巡る裁判に実質勝訴!(ゲンダイ/新潮/越山晃次)
なぜ青汁王子(三崎優太さん)が反社であるかのような情報が出回ったのか、それは青汁王子(三崎優太さん)と越山晃次さんの対立がきっかけになります。
2016年に二人は経営者の塾で出会い、ビジネスの相談や情報交換を行い、教え教えられの関係でした。
2016年7月には、越山晃次さんが当時50%・50%の比率で共同経営していたアスクレピオス製薬を完全に自分のものとするため、当時の株主が保有していた50%分の株を買うために3,000万円ものお金を貸してほしいと青汁王子(三崎優太さん)に打診します。
当時、両者間には信頼関係が構築されていたこともあり、青汁王子(三崎優太さん)はそのお金を低利子・無担保で快く貸しました。
その後、アスク社を完全に自分のものとした越山晃次さんはさらに、アスク社を成長させるためには、青汁王子(三崎優太さん)の会社、メディアハーツ(年商130億円)の力を借りたいと申し出ます。
そのときの条件がアスク社の株式の60%を3,000万円で購入して欲しいというもので、青汁王子(三崎優太さん)はその条件を飲んでアスク社の筆頭株主になり、アスク社をメディアハーツの傘下へと収めます。
その後、メディアハーツのノウハウによりアスク社も業績を一気に伸ばし、2017年には約1.7億円だった年商が、2018年には約24億円、2019年には約71億円という急成長を遂げました。
この間、越山晃次さんは青汁王子(三崎優太さん)に対して何度も感謝の気持ちを伝え、心からの信頼の表現として自分の結婚式ではスピーチをお願いし、結婚の証人にまで指名しています。
そのままビジネスが順調だったら二人の関係は公私共に良好なままだったかもしれませんが、2019年2月、青汁王子(三崎優太さん)の脱税での逮捕をきっかけに大きな変化が訪れます。(※脱税裁判では青汁王子(三崎優太さん)は懲役2年執行猶予4年の判決)
越山晃次さんは周囲に対し、「三崎が転落している今が大チャンス」と吹聴するようになり、敵意をあらわにしたのです。それからの越山晃次さんの行為は自分の利益を追求することに費やされ、数々の不正行為を行います。
そしてそれらの不正行為は遂に青汁王子(三崎優太さん)の知るところとなり、恩を仇で返す形になった越山晃次さんをアスク社の取締役から解任しようと動きます。
慌てた越山晃次さんは謝罪をしたいという内容の連絡を入れますが、すでに越山晃次さんに対して不信感を募らせていた青汁王子(三崎優太さん)は1対1での謝罪の場を拒否し、弁護士を通しての連絡をすることを伝えます。
すると、越山晃次さんは謝罪が受け入れられないと知るや否や、青汁王子(三崎優太さん)が反社であるという主張を始めたのです。
その狙いは、青汁王子(三崎優太さん)が反社なら、会社の株を売ったことが無効になり、アスク社をこれまで通り支配し続けられるというものでした。
この虚偽の主張にのっかった形になるのが週刊新潮や日刊ゲンダイといったメディアで、長きにわたる青汁王子(三崎優太さん)の反社騒動が始まってしまったのです。
青汁王子(三崎優太さん)が反社である、あるいは反社交際があるかどうかは、青汁王子(三崎優太さん)の脱税逮捕に関連してクローズアップされた和解契約書が要点の一つでした。
青汁王子(三崎優太さん)が反社であるという主張の最大の頼りは、青汁王子(三崎優太さん)が反社交際していることを示す和解契約書の信憑性にあったのです。
青汁王子(三崎優太さん)は約1億8,000万円の法人税の脱税で逮捕されましたが、本人は罪を認めていて、一生十字架を背負ってその罪を償うと宣言しています。
この事件は、実在しない外注費を架空計上することで大きな出費があるようにみせかけ、税金を不当に少なくしようとしたものです。国税庁の調査を受けた青汁王子(三崎優太さん)は、実体しない外注費を実際にあったかのように見せかけるために、和解契約書という架空の契約書を作成します。
この和解契約書には、“反社組織の街宣車を株式会社シエル(シエル社)の入居するビル付近に押しかけさせた”といった事が記されていましたが、これは国税庁の調査から逃れるための捏造文書であったことを青汁王子(三崎優太さん)は認めています。
つまり、この和解契約書は青汁王子(三崎優太さん)が脱税を正当化するために事実ではないことを書き連ねたもので、その信憑性はゼロです。
事をややこしくしているのは実際にシエル社に街宣車が押しかけたことがあるという事実ですが、青汁王子(三崎優太さん)は街宣車を送り込むような反社会的な団体とはまったくのつながりがないと主張し、それが裁判で認められています。
つまり、シエル社に街宣車が来た事実はあるものの、それを手配した人物は青汁王子(三崎優太さん)以外にいるということです。
なお、街宣車の主張は、シエル社が扱っている「めっちゃたっぷりフルーツ青汁」という商品について、消費者を騙したり、消費者に不利益をもたらしたりするというものでした。当時のシエル社に対しては、スパムメールが送付される、大量のメールマガジンがサイトに送付される、サーバーが攻撃を受けてダウンするなどの攻撃もあり、シエル社は妨害行為について警祭に相談するも、実行行為者を特定できていませんでした。
街宣車を送り込みサイバー攻撃を行った存在が誰なのか、またその目的については不明です。シエル社に対して正義を主張したいのか、シエル社によって不利益を被った存在なのかなど、様々な事が謎のままとなっています。
そして越山晃次さんは、脱税による逮捕で青汁王子(三崎優太さん)のアスク社への支配力が弱まっていると見ると、会社乗っ取りを企てます。まずは言葉巧みにアスク社の経理を自分で行うようにして、いくつもの不法行為を行います。
これらの不正行為により、まずは自分の私腹を肥やし、解任されそうになると会社を完全に自分のものとすべく動きます。
その手法の第一弾は、青汁王子(三崎優太さん)を反社だと主張して、株式の譲渡は無効であると裁判所に訴えることでした。
さらに、裁判中にはアクアというアスク社の子会社に会社の資産や社員などを移動させたのです。 そして怪しい海外法人に300円という超安値でアクアを売り飛ばしました。これにより、アスク社の価値はゼロに等しいものとなり、裁判に勝っても負けても越山晃次さんはノーダメージという状況を作り出しました。
反社裁判は3つあり、越山晃次さんが青汁王子(三崎優太さん)を訴えたもの、青汁王子(三崎優太さん)が週刊新潮と日刊ゲンダイを訴えたものがあります。
越山晃次さんが青汁王子(三崎優太さん)を訴えたものは上述のように反社認定することで越山晃次さんが利益を得ようと画策したものです。
一方、青汁王子(三崎優太さん)が週刊新潮と日刊ゲンダイを訴えたものは、反社認定が間違いであることを広く世間に認めさせることが目的で、その性格が大きく異なります。
結果としては、越山晃次さんが青汁王子(三崎優太さん)を訴えたものと青汁王子(三崎優太さん)が週刊新潮を訴えたものは、青汁王子(三崎優太さん)の完全勝訴となりました。また、青汁王子(三崎優太さん)が日刊ゲンダイを訴えた裁判は和解となっています。
つまり、3つの裁判すべてにおいて、青汁王子(三崎優太さん)は反社交際していないという主張が認められたという形になっています。
今回の反社騒動の主人公、青汁王子(三崎優太さん)はどのような人物なのか、プロフィールと経歴を紹介します。
■名前 | 三崎優太(みさき ゆうた) |
■愛称 | 青汁王子(あおじるおうじ) |
■生年月日 | 1989年3月29日 |
■血液型 | A型 |
■身長体重 | 181㎝・75kg |
■出身地 | 北海道札幌市 |
■学歴 | クラーク記念国際高等学校(通信制)卒業 |
■居住地 | 東京都渋谷区(青汁ヒルズと呼ばれる3フロア、計8部屋のマンションを1,700万円/月で賃貸) |
■所有車 | ロールス・ロイスやメルセデス・ベンツなど高級車5台 |
■総資産 | 推定200億円以上 |
■著書 | 「仮想通貨ICO投資で50億稼ぐ」(2018年6月株式会社ぱる出版) 「仮想通貨「ICO投資」ってやつで10万円を2億円にしてみた」(2018年2月株式会社ぱる出版) 「過去は変えられる」(2020年10月株式会社扶桑社) 「時を稼ぐ男」(2021年12月株式会社KADOKAWA) |
■現職 | 株式会社みさきホールディングス代表取締役社長、個人投資家、インフルエンサー、YouTuber |
三崎優太さんは高校生時代にパソコンを購入すると、好きだったゲーム関連のサイトを制作し、サイト上のアフィリエイトで大きな利益を生むことに成功します。このアフィリエイト事業は高校の同級生などに協力してもらい、アフィリエイトサイトを増やしていくことで月収400万円という、高校生にとっては非常に大きな金額を稼ぐことに成功しました。
その後、高校卒業後の2007年11月、弱冠18歳で株式会社メディアハーツ(現:ファビウス株式会社)を起業し、初期はアフィリエイト事業や携帯電話コンテンツ制作などを行っていましたが、一度会社を休眠状態にし、個人でのFX取引や株式投資で収益をあげます。
その後、メディアハーツでの事業を再開し、2014年には美容通信販売事業を開始すると、新事業は順調で、1年目に8億円、2年目に18億円、3年目には131億円を達成しました。
2017年には大ヒット商品となる「すっきりフルーツ青汁」を累計1億3,000万個販売し、2017年9月期の売上高が前期比539%増となる年商131億円という数字を記録。有望な若手起業家としての地位を確立します。
この頃、若き実業家としてやり手であること、また端正なルックスも注目され、メディアで青汁王子として露出することが多くなりました。
その後、2019年2月の脱税での逮捕をきっかけに一旦ビジネスの世界と距離をとり、Twitterを舞台に青汁劇場と題して様々な企画に挑戦したり(青汁劇場は後にすべてネタであることを暴露)、ホストに転身して数千万円を売り上げたり、NHKから国民を守る党公認候補として衆議院議員総選挙に立候補したり(後に出馬取りやめ)、格闘技に挑戦したりと、マルチな才能を発揮しています。
現在は、YouTubeのアカウント「三崎優太 青汁王子 @yutamisaki」でYouTuberとして発信を続ける一方、2020年7月7日に設立した株式会社みさきホールディングス代表取締役社長として、若者やベンチャー、スタートアップ企業の支援、発掘に手腕を発揮しています。
なお、今後の予定としては、2023年9月には脱税事件の執行猶予があけるため、SNSや動画配信での活動は労力と収入が釣り合わないために控えめにすることを示唆しています。
また、会社運営としては100億円規模の年商は実現しているので、「1,000億円を超える景色が見たい」とし、新たな事業の立ち上げを検討しているようです。
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