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ハートプレイスは皆さまとつくるピアサポートの場です。

どうぞお気軽にご参加ください。

サロンの様子をこちらに報告していきます。おたのしみに★

第96回 令和6年3月24日(日)

ひと雨ごとに春が近づいているのを感じます。梅の花が満開に咲いたかと思っているうちに、もう今はモクレンの花が満開ですね。

硬く閉じていた桜の蕾もようやく膨らみ始めました。今年は三重県のいなべ市農業公園の梅林を見に行くことができました。素晴らしかったです!

四季のある日本ならではの花木の移り変わりを、慌ただしい生活の中でもふと足を止めて心に焼き付けておきたい気持ちになります。

さて、本日のサロンは、体調不良で前回に引き続き欠席された方が1名いらっしゃいました。体調不良が続くと、気持ちも塞ぎがちになりますが、

次回は元気にお会いできますように願っていますね。

今日の話題は、今までも何度も出ていますが、家族の介護のお話。ご本人の思いと、ご家族の思いは、決してイコールにはならず、ズレが生じるこ

とがあります。どうすることが一番良いのか、、、、ご本人のしたいように、ご本人の希望に沿う支えが大切なこともわかってはいるけれど、

ご病気があり、食べたいものを食べることで病状が悪化してしまう。それがゆえに何でも好きなものを食べることに目をつぶるということも、

ご家族としては葛藤があるのだと思います。最終的には、ご本人が何を大切にしたいかということを軸に、何度も何度も考えることなのかなと思い

ます。

90歳を過ぎたら、もう自由に、本人のしたいようにさせてあげたいけれど、なかなか難しい、、、と皆さんご自身のご家族と重ねて、真剣に

それぞれ思いを馳せて語ってくださいました。


がんサロンは病気の話ばかりするところではなく、あなたの暮らしに起きていること、悩みや不安を仲間に語れる場でもあります。

仲間と笑い合い、時には涙し、共に考え、共に成長していくサロンでありたいと思います。

どうぞ、お話しにいらしてください。お待ちしております。今日も皆さんとよく笑いました。良い時間を過ごさせていただきました。

ありがとうございました。


【天野】

第95回 令和6年1月28日(日)

2024年のスタートは、能登半島地震が発生し、多くの人々が今も心を痛める状況が続いています。

被災地の方々が一日も早く平穏な日々を取り戻すことができますように心から願うばかりです。欧米のように、被災された方々に、温かい食事と、

プライバシーが守れる暖かい家が迅速にいきわたるようにするには、何をどう変えなければならないのでしょうか。

地震大国日本、被災地支援を根本から考え直す必要があるのではないでしょうか。

自分にできることをこれからも考えていきたいと思います。


さて、本日のサロンは、ご自身の体調不良でお休みされた方と、ご家族が高熱を出され、大事をとってお休みされた方がいらっしゃいました。

昨年は夏にもインフルエンザが流行しましたが、冬もまだまだ流行中です。コロナウイルスや、咽頭結膜炎を引き起こすアデノウイルスもじわじわ

感染が続いていますし、溶連菌や劇症型溶血性レンサ球菌といったものも聞かれます。通称人食いバクテリアと呼ばれ、過去最多の患者数になって

いるそうです。基本的な感染対策を十分に行っていきましょう。

今日出た話題は仕事についてでした。10年勤めてきた職場を退職するとお話ししてくださった方がいらっしゃいました。

治療しながら頑張ってこられた方です。理由を尋ねると、共感することが多々あり、心折れる気持ちも同じような経験が私にもあります。

万年人手不足の業界、現場の職員の疲弊、優秀な人材の離職、これはとても大きな問題です。負の連鎖を起こします。

私は働きながら少しでも人として成長していけたらと思いますが、先のことはわからないというのが正直な気持ちです。

今回退職される方も、ゆっくり休養をして、また新たな自分の人生を考える時間にされると思います。10年間という長い月日、沢山の人と

出逢い、がん治療をしながら頑張って駆け抜けてきた時間。お疲れさまでした。

ハートプレイスのサロンには、いつでも遊びに来てくださいね。皆様、どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。


【天野】

第94回 令和5年11月19日(日)

朝晩の寒暖差が激しい日々が続いていますね。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

今日のサロンは、初参加の方がおひとりと、乳腺外科の医師もおひとり見学参加してくださいました。

乳腺の専門医がサロンに参加してくださるのは初めてのことで、そのお気持ちが大変有難く、サードスペースの必要性を感じていただけていること

自体に、心から感謝。

外来の診察室や相談室だけでは、患者さんのアウトプットしたい気持ちを受け止めきれていないのでは…と、サロンの様子を見に来てくださいました。

皆さん、いつも通りの雰囲気でお話ししてくださり、初参加の方も初めは緊張されていたと思いますが、途中笑顔がこぼれ、いろいろな思いをお話

ししてくださいました。

同じ乳がん経験者が周りにいなくて。ひとりで悶々としていましたと。それでもサロン終了後には、「同じ乳がんを経験されている方のお話を聞く

ことが出来たのは、とても貴重な時間でした。それぞれ治療等も違いますが、まずパワーをいただけました」という感想をいただきました。


今日は皆さんに、しこりが見つかった時のことをお話ししていただきました。半数以上の方が、自己視触診で見つけていました。

何となく変だなと感じて検診に行った方もいらっしゃれば、くぼみに自分で気づいたという方、大きさが変だなと感じた方もいらっしゃいました。

家でごろごろしている時に、たまたま硬いものに触れ、あれ?としこりに気づいたという方も。

乳がんの検診は毎年受けていたのに…なぜ今…と、複雑なお気持ちを吐露する方もおられました。

私は良性の腫瘍で経過観察をしていましたが、あまりにもしこりが大きくなっていくので、主治医に「先生、このしこり、どんどん大きくなってき

ているのですが…」と検診日に申し出ました。良性の腫瘍でも2cmを超えるものは切除してしまったほうが良いでしょうと言われ、局所麻酔で

切除をしました。病理の結果は悪性でした。結局、全身麻酔で同じところにメスを入れることになったのですが、その当時、やはり何かこのしこり

変だな、気になるな…という気持ちでいたのを覚えています。乳がんは自分の手で触れられるという数少ないがん種ですので、セルフチェックを

しっかりと行っていきたいですね。ご友人や周りの大切な方、忙しくされている方に是非お伝えください。

ある日乳がんと告げられ、その治療の選択に頭も心も追いついていかないという現状があること。がん治療は医療者にお任せの時代ではなく、

自分で選んで決めなければならなくなりました。告知直後は頭が真っ白になってしまい、主治医の説明に、ただ「はい、はい」とこたえるしか

なかった自分だったことを振り返ってお話ししてくださった方がいらっしゃいました。

そして、今更なかなか主治医に聞けないこともあります。

自分の乳がんのサブタイプは何だったんだろう?

Ki67って、何を示すもの?

リンパ節郭清って何? 何個取って、そのうちの何個が…ってどういうこと?

自分で正しい情報を得て学んでおかないと、医師の説明もよく理解できないということもあるでしょう。気持ちがついていかず、落ち着いて話が

聞ける心の状態ではないことも多々あると思います。診察室に入るだけで動悸がして舞い上がってしまうことだってあります。

乳腺外科がどこにあるのかという病院探しから始めなければならなかったとおっしゃっていた方もおられました。

様々な乳がん治療の選択。何が自分にとってベストなのか。長期的にみるのか、短期的に考えるのか。何よりも自分が何を大切にしたいかという

ことに向き合わなければなりません。医師が「あなたは、これにしましょう」と全て決めてくれたら迷うこともないのに…とジレンマを抱えること

もあるでしょう。ひとりひとり大切にしたいものが違うと思いますので、それを主治医によく伝えることも患者にとって大切なことなのかなと

思います。

今日いらした方が主治医からいわれた言葉 【一日一日を大切に】

この言葉、皆さんの心にも残ったのではないでしょうか。ではまたお会いしましょう。


【天野】

第93回 令和5年7月23日(日)

暑中お見舞い申し上げます!

昨日、関東は梅雨明けが発表されました。7月に入り、40℃近い

日もあり、年々暑さが厳しくなるような気がします。

街ゆく人も、携帯扇風機を片手に歩いている姿をよく見かけるよ

うになりました。ほんの数年前にはなかった光景です。

ハンズフリータイプやネッククーラーなどもよく売れていると

か。いやー体温を超える暑さは体にこたえますね。

皆様も、どうぞお気をつけて、今年の夏を少しでも快適にお過ご

しください。


さて今日のサロンでは、田舎に帰省中、一緒に過ごされていたご

族が体調不良になり、一時心停止になってしまったという大変な

経験をされた方がおり、その時のご様子をお話しいただきまし

た。また、いつもお野菜を届けてくださるご近所の方が、姿を見

せなくなったと思ったら、突然死をされていたというお話をして

くださった方もいらっしゃいました。

がんでなくても、生きていればどんなことが起こるかわからない

ですね・・・と皆さんがおっしゃっていました。

しかし、そうは思っていても、元気に過ごしていると、実際に自

分がそうなるかもしれないとはなかなか思えないもので。

日本人の2人に1人はがんに罹患するという統計も、他人事の

うに私も過ごしてきました。がんの告知をされた時は、まさか

私が・・・というよりは、こんな私でもがんになるんだ・・・と

何か不思議な気持ちがしたのを覚えています。

日本人の女性の9人に1人が乳がんに罹患するといわれていますが

私が乳がんの切除手術をした15年前と比較すると、かなり増加し

ていることがわかります。ここ数年コロナ禍で病院へ行くのを

躇われた方もいらっしゃるのではないかと思います。

何か気になることがある方は、早めに専門医に診ていただいて

くださいね。

ハートプレイスは地域の中での患者さん同士の繋がりを大切に

していきたいと思っています。お気軽にご参加くださいませ。


【天野】

第92回 令和5年5月28日(日)

色とりどりの紫陽花が咲く季節になりました。この時季は低気圧の関係で、体の不調を訴える方も多いそうです。

皆様はいかがお過ごしでしょうか?


今日はサロンでは初めての試みで、もしバナゲームというものをやってみました。 ゲームのコーディネート役をしてくださったのは、私の大切なお仲間である玲子さん。グリーフケアの活動も一緒にさせていただいているとても頼りになる存在です。

もしバナゲームは、人生の最期にどう在りたいか、多くの人が大切とわかっていながら、何となく避けて通っている話題。

あなたと大切な誰かが、そんなもしもの時のために話し合いをする、そのきっかけを作るためのゲームです。ゲームを通じて、人生において大切な価値観や、自分自身の在り方について、様々な気づきを得ることができると言われています。


「余命半年、あなたは何を大切にしたいですか」


この問いかけに、カードを使って自身が大切にしたいものを選んでいきます。

皆さん真剣な表情で、自分事として考え、悩み、一枚一枚カードを選び、そして捨てていく。

こうした過程の中で、それぞれが大切にしたいものが浮かび上がってきました。

おひとりおひとり違う価値観に触れ、大切にしたい思いを聴かせていただけた時間は、私自身にとっても、とても貴重な時間になりました。ありがとうございました。


最後はまた皆さんとお茶を飲んで閉会になりました。

今日は病気のことを話せる人と話したかったと、初めて参加してくださった方がいらっしゃいました。

またぜひいらしてくださいね💕


【天野】

第91回 令和5年3月26日(日)

お花見のシーズンだというのに、気温もぐっと下がり、肌寒い週末でした。

朝から雨が降り続く中、今日も皆さんがお越しくださいました。


まずお話しに出たのは、ご参加くださる方が親を看る世代でもあるため、年を重ね、介護が必要になっていく親の今後のことでした。

施設に入っているという方。ご自宅からデイサービスに通っているという方。遠く離れた故郷で両親が暮らしているという方。

おひとりの方が話し始めると、「うちは〜」と、それぞれが抱えていることが自然と繋がっていくようにお話しが出ました。

コロナウイルスの影響で、今も施設や病院は面会制限があり、大切なご家族の様子がわからないというのも、心配や不安の種になることが、お話しから伝わってきました。

歩けるけれど、何度も転倒して骨折しているから、歩いちゃいけないって言われているみたいで…

踏むと音が鳴るセンサーマットをうまーくすり抜けて出てくると、出てきちゃダメって、叱られているみたいで…

日本の高齢者施設の生活は、そこで暮らす者にとって、居心地の悪いものになっていないか…そう考えさせられます。

私達もいつか通る道だけれど…とおっしゃっていた方もおられましたが、自分たちの行末も案じずにはいられない心境です。


そんな話題のあとは、皆さんの【おふくろの味】を伺うことができました。

フキとわらびの塩漬けが入っている煮物。

運動会のお煮しめ。

ぬか漬け。

巻きずし。

昔は今のように物があふれていなかったので、料理も手作りが多かったですよね。

おせち料理を買うなんて、考えられなかった昭和の時代を私も生きてきました。

お豆腐屋さんがラッパを鳴らして売りに来ていましたし、魚屋さんや、八百屋のおばさんも、うちの前まで売りにきていました。

サザエさんに出てくる三河屋さんのような御用聞きの人が、台所の勝手口から、一升瓶の醤油や味噌などをよく届けてくれたものです。

今月は世代が繋いでくれたものを感じるサロンになりました。


治療が始まったことをお話しに来てくださった会員さん。

お会いするのは1年2ヶ月ぶりでしたが、変わらぬ柔らかな笑顔を拝見できて嬉しかったです💕


来月は乳がんサバイバーの講師の方をお招きして、もしバナゲームのワークショップを開催致します!

もし自分の人生が限られた時間しかなかったら、あなたは何を大切にしたいですか。


【天野】

第90回 令和5年1月22日(日)

2023年の幕開けの1月。10年に一度クラスの大寒波が日本列島に到来しました。

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


本年初回、ハートプレイスのサロンは対面開催でスタート致しました。

お正月早々インフルエンザA型にかかってしまった私。その時のお話をさせてもらったり、皆さんからも、血液検査のお話や、病理検査のお話が出ました。

本来、シビアな話題も、皆さんと話すと、笑いに変換される場面も多々あり。そこが、ひとりで悶々と考えてしまう時とは違うところでしょうか。

私も、39度の発熱をした時は、インフルエンザなのか、新型コロナウイルスなのか、ヒヤヒヤ、ドキドキ。

最良のことは思い浮かばず、最悪なことばかり思い巡らしていました。


今回は骨転移のお話も出ました。

深刻な内容でも、がんを体験した仲間となら、少し楽な気持ちで話せたり。

話すことで、ご自身の気持ちが整理できたりすることもあるのかもしれません。


今日のサロンで何よりも衝撃的だったお話は、神社の神職さんのお話でした。

ここには書けませんが、皆さん声を揃えて、「ええーっ!」「それはちょっと…」と。

がん患者として、またがん治療経験者としては、とても複雑な内容のお話でした。

それでも、そこも笑いが巻き起こり、皆さんとよく笑いあった楽しい時間でした。


本年もどうぞよろしくお願い致します!


【天野】

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