お知らせ

2017年4月1日租税正義研究学会のホームページを開設しました。

スポンサーリンク

研究会アーカイブ

第4回租税正義研究学会のご案内(2017年10月6日開催)

テーマ:私たちは今、何処にいるのだろうか -新しい公共と企業の社会的責任-
講師 :井出 亜夫 先生 (慶應義塾大学元教授)

 講師は、井出亜夫元慶應義塾大学教授を迎え開催された。同氏は、東京大学経済学部卒業後、通商産業省(経済産業省)に入省、一貫して中小企業行政(中小企業庁小規模企業部長等)に携わって来られた。

テーマは、「私たちは今、何処にいるのだろうか -新しい公共と企業の社会的責任-」と題し、1.今日の状況(グローバル社会の進展と第三の開国)、2.市場経済における経営論理、3.新しい経済社会関係の模索、4.企業の社会的責任をめぐる新潮流、5.改革の諸課題、について、約90分にわたり講演された。また、井出家は江戸時代から続く造り酒屋で、「信州佐久の井出家酒蔵に残された維新志士の書に見る日本近代史」についても触れられた。

 ダイジェストをダウンロード 

第3回租税正義研究学会のご案内(2017年4月7日開催)

テーマ:正義論に関する論点整理
講師 :高田順三(尚美学園大学大学院教授)

 4月7日に新お茶の水ビルディング17 階日本パートナー税理士法人会議室(東京都千代田区)において、第3回租税正義研究学会が開催された。参加者は約 80名。同学会は租税正義の研究を通じて税制改革を促し、国家財政の健全化を図ることを目的に設立された。

 今回の講演は、同学会の発起人の 一人である尚美学園大学大学院教授 の高田順三氏を講師に、グローバル社会が急速に進展しつつあるなか、 その制度設計(政治、経済、法律等)が問われており、あらためて正 義とは、公正とは何かが問われてき ていることを踏まえ、「正義論に関 する論点整理」をテーマに行われた。
  具体的な内容は、⑴英国のEU離脱、トランプ大統領の政治をどう見るか、⑵国民国家と世界市民、⑶グローバル化での正義とローカルの正 義(サブシディアリティ)、⑷人道的正義、経済的正義、⑸ルソー、ホッブス、ロールズの社会契約説からの正義、⑹自然法からの正義、⑺一 国一法主義、世界法の論理。

 ダイジェストをダウンロード 

第2回租税正義研究学会(2016年11月27日開催)

テーマ:租税正義
講師 :木村弘之亮 (弁護士・慶応義塾大学・元教授)

第2回研究会(平成28年11月27日開催)

 当日の講師は、元慶応大学教授で現在弁護士業の木村弘之亮氏。講師紹介は、尚美学園大学院教授髙田順三氏が行った。その紹介によると、木村先生は、元ケルン大学教授・クラウス・ティプケ博士の日本における一番弟子で、このことを、わが国国会で披瀝したのが、TKC全国会会長(当時)飯塚毅博士であった。それは、平成六年六月三日に開催された、衆議院予算委員会でのことであり、公述人として飯塚毅全国会会長は出席した。その日のテーマは「租税正義」で、これを解説するにあたって、ドイツ租税法の第一人者であり、租税正義を提唱する、ティプケ博士の正義論に言及・展開するのだか、その中で日本における一番弟子として木村弘之亮慶大教授(当時)を紹介している。その木村先生が、本日、第二回租税正義研究学会の講師となったと紹介した。当日、木村先生(ドイツに4年間留学)は、グスタフ・ラートブルフの正義論から、正義をときおこし、師匠のティプケ博士の租税正義を、平等としての正義の観点から、形式的正義、実質的正義についてを中心に、13頁からなるレジメ及び参考文献をひもとかれ、約90分に亘り講義した。 その後の質疑応答はおおいにぎわった。 参加者は発起人である、神野宗介日本パートナー会計代表、青山学院大学で国際租税法専攻の佐藤正勝教授、イギリス国学協会松田義幸理事長、尚美学園大学大橋豊彦名誉教授、尚美学園大学大学院で租税法・会社法を専攻する髙田順三教授等24名が出席した。また、兵庫県から1名、富山県から4名出席するなど、租税正義研究学会への注目度の高さがうかがわれた。 

 PDF 資料をダウンロード 

第1回租税正義研究学会(2016年10月21日開催)

テーマ:ガルブレイスが期待する日本

講師 :松田義幸(小石川ロータリークラブ 副会長・イギリス国学協会 理事長)
    高田順三(尚美学園大学大学院教授)

第1回研究会(平成28年10月21日開催 於:日本パートナー会計研修室)  

 当日は、租税正義研究学会の設立総会及び第1回研究会が開催された。総会は、日本パートナー会計代表神野宗介氏の司会で進められ、同氏により、設立の趣意について説明された。また、当学会設立の直接の動機となった、パナマ文書にかかる全容については、発起人の一人である、尚美学園大学院教授髙田順三氏が、「租税回避に関する一考察」と題し、講演のなかで詳述された。特に、タックスヘイブンと言われる軽課税国・地域の存在が、租税回避の温床となっており、これに各国の法律は無防備であること。それは、近代国家成立後、現行の法律が一国一法主義で制定されており、現代のグローバル化、ボーダレス化した経済環境を考慮したものとなっていない現状が指摘された。 髙田順三氏の講演に先立って行われた、イギリス国学協会理事長松田義幸氏は、ガルブレイスの最晩年に寄せられた日本人に対するメッセージを中心に紹介され、日本の優れたモノづくりは称賛されるも、もうそろそろ「物質至上主義」から「心の豊かさ」を探究する時代となっており、そのリーダーとしての役割が期待されていることに触れられた。また現代資本主義では、富の格差はますます拡大しつつあり、心の豊かさを探究するための基礎となる物質面の公平さを図るため、これを是正する論拠を学術的に研究することの必要性を訴えられた。 その後、設立総会が開催され、本学会理事長に高田順三氏、会長に神野宗介氏が選任された。当日は、発起人全員が出席するとともに、遠方(兵庫県、富山県、宮城県、福島県等)より約30名が出席した。

 PDF 資料をダウンロード 

スポンサーリンク

Powered by Wepage Site