第五.五回公演『蟻のプール』

小学六年、5月。 ぼくたちは、生きる以外の生き方を知らない。

宿題しないとゲームできない。ボールけるみたいに虫殺す。悪口言われたくないけど言いたい。冬でもサンダルがいい。

毎日楽しい。悲しいってわからないけど。 

もうすぐ中学生らしい。ずっと子どもはいやだけど、ずっとこのままでよかったのに

■出演

出町平次(劇燐「花に荒らし」)

鴨梨(あたらよ)

小出捷稀(劇団ACT)

夏井菜月(海に遠吠え)

藤村弘二

山中麻里絵

真白紋(その場しのぎ)※声のみ

第四回公演『顔皮 -ganpi-』

作・演出 美女丸

2019年 2月 @人間座スタジオ


自由に歩き回ってよい。いつでも外に出てよい。ドリンクを飲んでもよい。誰かとお喋りしてよい。上演中に撮影してよい。

そんな自由の極致を体現せんとばかりの鑑賞を許された我々が囲むのは、高校生の男女4人があの日過ごした、放課後の時間。

文化祭を目前に、決して特別ではない彼ら。

何も考えていないわけではなかった。何を考えていたわけでもなかった。

彼らは、彼らであることさえままならない。ただの一度も、何かを理解した試しがなかった。

なにもかも自明に思えて、ちょっと笑った。もう、なんでもよかった。

別にもう、よかった。


私たちが笑ったり、泣いたり、怒ったりすると、表情それは顔、に変化があらわれます。

感情によって変形する顔、を私たちは搭載済みです。ただし過程は秘匿されてきました。

心と顔のつながりを、他人の私から感じられないのならせめて、

皮膚

だけでも知りたいと思いました。

それはおもしろい。他人はおもしろい。あなたは、––––私はおもしろい。

あなたも知らないあなたの

第三回公演『あのころにもどりそうになる』

作・演出 美女丸

2019年 4月 @人間座スタジオ 


詩を詠むこと–––– それを生きがいとし専念する日々を送っていた青年は幸せだったが、生活に行き詰ると定職に就かざるをえなくなる。 圧迫される毎日の中にあって、詩への憧憬は一層強くなる。この労働は詩のため。 明日はまた一歩、詩へと近づける。 そんな漠とした希望はビジネスバッグに忍ばせて、青年は今日も改札に定期券を喰わす。 明日も、明後日も、定期券を喰わす。

第二回公演『いず子』

作・演出 美女丸

2018年 7月 @人間座スタジオ


母が子を産む時代など、とうの昔に終わっていた。カプセルの中で育った「子」は、大人の肉体で生を受ける。いず子は、そんな「子」たちを教育する立場にあった。

ある時、契機が訪れる。全人類の生死が管理される世界へ彼女が抱いた疑念に、世界は動揺する。

第一回公演『ハムスターの逆襲2106』

作・演出 美女丸

2016年 9月 @京都学生演劇祭2016

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