乗っ取りの噂があったプラコーとは?

プラコーは、埼玉県さいたま市にあるプラスチック成形機やリサイクル機器を中心に手掛ける機械メーカーです。

数多くの特許や、実用新案登録を所持しており、その技術力は国内トップレベルとして知られ、業界内でも確固たる地位を築いています。

一時期、乗っ取りなどの噂もあったプラコーですが、2020年より古野孝志さんが代表取締役社長に就任して以来、新経営体制のもとで「100年に一度の変革期」と言われている産業社会の現状を乗り越えようとしています。

ここでは機械メーカーとしてさらなる挑戦をしているプラコーの歴史や業績、乗っ取りの噂、古野孝志さんの人物像、プラコーの評判・口コミなどについてまとめました。

乗っ取りの噂があったプラコーとは?

プラコーは1960年に創業しました。創業時は「プラスチック工業株式会社」という名称でしたが、1970年に埼玉県岩槻市に浦和工場を開設した際に「プラコー」へと商号を変え「押出機専門メーカー」として1973年に日本証券業協会東京地区に店頭売買銘柄登録をしました。

現在では、さいたま市に本社を置き、埼玉工場、東京オフィス、名古屋支店、大阪支店、九州営業所を構えるなど、事業を全国に展開し、東証スタンダードにも上場しています。

プラコーの主力事業は、プラスチック成形機やリサイクル機器などの販売ですが、プラスチック製品を作る機械メーカーの社会的責任として、プラスチック廃棄物等の削減やリサイクル製品によるCO2排出削減などSDGsにも力を入れており、埼玉県のSDGsパートナーに登録されています。

乗っ取りの噂もありましたが、2020年に古野孝志さんを代表取締役社長に迎えた後は「100年に一度の産業社会の変革期」を乗り越えるべく、新たな取組にチャレンジしておりSNSを使った広報活動などにも力を入れているとのことです。

プラコーの業績ハイライト

プラコーの業績ハイライト

プラコーのHPでは2018年3月期から2022年3月期までの売上高、受注高、受注残高、営業利益、経常利益、純利益、1株当たり当期純利益、総資産、純資産、自己資本比率などが公開されています。

これを見ると、プラコーの売上高は、2019年3月期から2022年3月期までじりじりと減はじめ、営業利益、経常利益、純利益も減少しています。

しかし、2022年の受注高は前年比で伸びており、業績はマイナス基調にあるも、このまま受注が増えれば売上高や利益も増加に転じると見込まれています。

また、プラコーは、2022年3月期の自己資本比率が54.5%となっています。
自己資本比率は50%以上あれば財務状況が安定しているとされており、プラコーは安定した経営状況であることが分かります。

期待されている売り上げが順調に伸びれば、今後さらなる成長を遂げることとなるでしょう。

プラコーの事業内容

プラコーは、登録特許数9件、実用新案登録を4件も所持する技術力の高い企業です。
その確かな技術と品質は下記の3つの基本方針より生み出されています。

  1. 高度な品質管理の追求
  2. 設計及び製造における効率化の追求
  3. 徹底した経済設計による最適コストの追求
 これらのノウハウをいかんなく発揮し「プラスチック成形機事業」「リサイクル事業」「関連事業」を展開しています。

プラスチック成形機事業

プラコーは、ブロー成形機やインフレーションフィルム成形機などのプラスチック成形事業をコア事業としています。

ブロー成形機

インフレーションフィルム成形機

プラスチック加工方法の一種に「ブロー成形」という手法があります。
ブロー成形機は、内部が空洞になっているボトルや容器などの成形に適した機械です。

プラコーでは、多層3次元ブロー成形機、二重壁深絞り成形機など、それまで不可能とされていたブロー成形機の技術を確立しています。

プラコーのインフレーションフィルム成形機は、最大10層の多層技術を持っており、要求される機能を必要なだけ付与することで、フィルムが高機能化します。

規格袋、HDPEフィルム、貼合フィルム、農業用フィルムなど、多種多様なフィルム成形機械のニーズに応えることが可能です。

リサイクル事業

プラコーでは、多様化するリサイクル用途に応えるべく「真の環境型社会の実現」に向けて積極的な取り組みを実施しています。

顧客と共に10年、20年と成長していけるように、メンテナンスやアフターサービス事業を強化させています。

また、強化プラスチック成形機メーカーの責任として、プラスチック製品の再利用分野にも貢献するとしています。

関連事業

プラスチック成形事業、リサイクル事業などの自社の技術を生かした新たな事業分野にも挑戦しています。
電気自動車や水素自動車関連機器、ロボットやAI関連など、専門業者と事業提携しながら、取り組んでいくことを視野に入れています。

プラコーで働く社員の評判・口コミ

プラコーで働く社員の評判・口コミ

プラコーはどのような労働環境なのでしょうか?プラコーで働く社員の評判・口コミをまとめました。

仕事にやりがいを感じる

プラコーは、入社後研修ではなく、現場で仕事をしながら覚えていくスタイルです。
自分は、取引先に製品を設置しに行く作業もしていたので、全てやり終えた時に非常にやりがいを感じました。

プラコーで働くことに「やりがい」や「達成感」を感じるという声は、非常に多く上がっています。
プラコーの新人研修はOJTとなりますが、そのおかげで、人間関係の構築がスムーズとなり、自分のペースで業務内容を覚えることができます。
現場配属前の研修がないと戸惑う人もいるかもしれませんが、現場になじみやすく即戦力が育ちやすいOJTはプラコーの社風に合っているのでしょう。

手当が充実しているし定時で帰れる

世間は残業代の未払いが話題となりますが、プラコーの場合は、残業代や家族手当、出張手当などはきっちり支払ってもらえます。
また以前より残業時間が改善されつつあり、残業をしなくても帰宅できる日があるので、家族との時間をとることができています。

プラコーは、各種手当が充実していると口コミで言われています。とくに残業手当が当たり前につくことはポイントが高いようです。
また、有給も取りやすい点も社員に好評です。
以前は、定時に帰りにくいような空気だったとのことですが、徐々に改善されているとの声がありました。

定期的にスキルチェックがある

プラコーの社員間のコミュニケーションは円滑で、上司も理解があります。
最初からハードルの高い作業は回ってきません。作業中は一人ですが、定期的にスキルチェックがあり、クリアすると新しい業務にチャレンジできます。

プラコーでは、社内の風通しがよく、上司も含めた社員同士のコミュニケーションが円滑のようです。
業務内容もスキルに応じてのスモールステップで、とても働きやすそうな雰囲気です。
きっちりとした研修制度は少なくても、スキルチェックで次のチャレンジができるので、成長の機会は多そうです。

プラコーで働く社員の評判・口コミのまとめ

プラコーで働く社員の評判・口コミを見ると、概ね「働きやすい」という回答でした。
手当の充実、社内の空気の良さ、仕事を覚えられるOJT研修、自分の時間を作りやすい労働環境と、プラスの要素がたくさんありました。
以前は定時に帰りにくい空気だったという話もありましたが、今はそのようなことはないようです。
何よりも、製造業にとって、やりがいや働きがいは、良い製品づくりにつながるので、会社にとってもプラスとなるでしょう。

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