刀剣乱舞(刀さに)のぺーじ。




劇場版ぽい話▶


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劇場版ぽい話

劇場版(っぽいストーリー) 消えた紅葉~千年の狐面~  

 ある朝、本丸から審神者の一人である紅葉の姿が消えた。紫苑、男士たちが総出で捜索するが見つからない。
紅葉が見つからないまま数日たったある夜更けに、紫苑は本丸一番の大樹の上に狐面の女がこちらを見下ろしているのを目撃する。 その女は言葉を発することも、どこに去るでもなく、ただじっと紫苑を見つめていた。目をそらせず硬直していた紫苑は、近侍である浦島の声ではっと我に返った。もう一度大樹の上を見たときにはもう誰もそこにはいなかった。 

 「紅葉、姉さま……」  

なぜかその名前が自然に口に出ていた。まさか…あれが…?
 その日から様子がおかしくなった紫苑に、浦島は訳を話してほしいと詰め寄るが、こんな不確かな情報、しかも自分ですら信じられないことなのに人に話してもいいものなのか・・・
 躊躇い話しあぐねていると、部屋に蛍丸が入ってきた。 

 「主のこと、何か知ってるの?なら、俺にも話して」  

 正座をしてまっすぐ紫苑の目を見つめる真剣そのものの蛍丸の眼差しに、ここ数日一番熱心に紅葉のことを探していた蛍丸の背中を思い出し、これは話さなければいけないことだ、と心を決め、数日前に見たことを二振りに話したのであった。
  話を聞き終わった浦島と蛍丸は、重い表情をしていた。そしてそっと目を合わせると、微かにうなずきあい、その重い口を開いた。

 「実は、"狐面の呪い"について、昔から都市伝説みたいに語られている話があってさ…」
浦島が言いにくそうに説明をしてくれた。

 ~中略~  

あらすじ:千年の呪いをため込んだ狐面が、生贄となる「霊力のある人間」を狙っていた。千年に一度の赤い満月の夜、蔵整理をしていた紅葉は偶然、狐面に遭遇してしまう。狐面に取りつかれた紅葉は霊力と意識を支配され、本丸に帰れずにいた。
  樹齢を重ね、ご神木並みの清められた霊力を称えた本丸の大樹のそばでだけは、微かに意識と魂を取り戻したが、鉢あった紫苑たちと会話ができるほどではなかった。(何回か大樹のそばで会うが、そのたび無言でいなくなる)
  言い伝えと紅葉の最後の行動から、おおよその事態を把握した蛍丸たちは石切丸に協力を要請し、最後には狐面を呪いごと真っ二つにすることで紅葉を狐面の支配から解放した。
  かなりの体力・精神力の消耗と霊力が尽きかけているようすでぐったりしていたが、安静にしていれば、いずれ元気になるよという石切丸の言葉にその場にいた全員が安堵のため息を漏らした。石切丸曰く、狐面に取りつかれてから数日もの間、魂を喰われることなく保っていられたのは奇跡に近いという。

 「よっぽど紫苑様や蛍丸たちのところに帰りたかったんだね。」 

 そう笑う石切丸の言葉をきいて、疲れ果てたように眠る紅葉に視線を落とす。 

「おやすみなさい、姉さま」
「おかえりなさい、主」

 静かに声をかける二人を見ながら、石切丸と浦島は肩をすくめて笑う。

 「さて、帰って布団を敷かないとね。あとみんなに報告」
「そうだなー。長谷部なんて何日も寝てないんじゃないか?」
 「…布団は二組かな」  

(その夜は蛍丸と紫苑も紅葉と一緒に寝ました。浦島はいいなーっていいながら、念のため部屋の前で番をしてました)
  丸二日寝ていた紅葉は鳥の鳴き声に目を覚ますと、悪夢(=魂を保つ戦い)からさめたような心持ちで、現実に帰ってきたことを認識して胸を撫でおろした。そして妙に暖かい両脇を見てみると、熟睡している蛍丸と紫苑の寝顔。

 「…! ふふ、」 

 微笑んでまたふたりの間に潜り込んで今度は幸せな眠りにつく紅葉でした。
 (浦島は拗ねまくって仕方なかったので、その夜は4人で寝ました。)

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