ネットリサーチ・入門編

ネットリサーチってよく耳にするけど、実際どうなっているの? どう使えば良いの? など、ネットリサーチをまだお使いでない方を対象にわかりやすくお伝えします。

1. ネットリサーチとは? 〜ネットリサーチの概要ご紹介〜

ネットリサーチ(インターネットリサーチ、ネット調査、インターネット調査とも言われます)とは、一般的に、スマホや携帯、パソコンなどの端末を利用してインターネット経由で行われるアンケートのことを言います。総務省が4年に一度実施する「国勢調査」や、PTAからの簡単なアンケートなど、紙の回答用紙は皆さんも見聞きしたことがあるのではないでしょうか? あの様なアンケートがメールやスマホのプッシュ通知などで送られてきて、それに回答する仕組みだけでなく、そのアンケート自体もスマホやパソコンなどから簡単に作成できる、という仕組みになっています。一般に、ネットリサーチの場合、次の様なメリットがあります。

<アンケート実施者の立場では>

  • アンケートの作成がウェブ上で出来るので、ワードやパワーポイントなどを使いこなさなくても、それなり以上の良い見栄えのものが簡単に作成出来る!
  • 回答自体がオンラインで行われるので、紙のアンケートの様な配布や回収の手間がなく、スピードも早い
  • 手間が少ない分、従来の調査に比べて料金が安い!
  • 回答形式を質問により設定出来るので、間違った回答や白紙回答を避けることが出来る
  • 回答がデジタルデータで集まるので、ウェブ上やダウンロードしたエクセル等ですぐに集計出来る(回答をデータに記録し直す必要がない)!

<アンケート回答者の立場では>

  • スマホでも回答出来るので、場所や時間を選ばず回答することが出来る!
  • 回答形式が指定されているので、回答の方法を間違えることが少ない

この様に、アンケートの実施者・回答者の双方にとってメリットがある一方、デメリットもあります

<アンケート実施者の立場では>

  • アンケートをウェブ上で作成する以上、ITに関するそれなりのスキルが必要とされる

<アンケート回答者の立場では>

  • アンケートをスマホやパソコンで回答するため、それら端末を使うそれなりのスキルが必要とされる

ただ、この様に見てみると、圧倒的にメリットの方が優っているのがお分かりになるかと思います。かつては、ネット経由でのリサーチでは回答に偏りがあるのでは、という様な批判的な意見もありましたが、統計学上、もはやそれはないという研究結果が出ています。

2. ネットリサートの活用方法とは? 〜活用シーンのご紹介〜

では、この様なネットリサーチはどの様な局面で使われているのでしょうか?

実は、ネットサービスは、それこそありとあらゆる分野や業種で盛んに行われています。

マーケティングリサーチ

「マーケティングリサーチ」とはマーケティング、すなわち売上のための活動全般に関するリサーチのことを指します。ですから、例えば次の様な局面で使われています。

  • 商品開発・商品企画:「この様な商品を使ってみたいですか?」など、商品のニーズを探ったり、プロトタイプ商品に関するフィードバックをもらう
  • 広告戦略企画:「次の2つのどちらのCMの方が買ってみたいと思いますか?」など、効果的な広告戦略を考える際の利用者の意見をもらう
  • ブランド・イメージ戦略企画:「この商品についてどの様なイメージを持っていますか?:先進的、保守的、高い、安い、高級、庶民的」など、商品や企業のブランド・イメージについての戦略を練る際の、顧客の意見をもらう
  • 事業開発・新規事業企画:「この様なサービスがあったら使ってみたいですか?」など、新しい事業への特定の層のニーズを探ったり、意見を踏まえた改善情報を得たりする
  • 顧客満足度調査:「この商品をお使いになって満足いただけましたか?」など、既存顧客に対してリサーチを行い、商品・サービスの満足度推移を測ったり、改善や新規開発に役立てたりする

この様なマーケティング・リサーチは非常に盛んに行われていて、日本マーケティング・リサーチ協会による2016年の調査では、ネットリサーチの市場規模は645億円と言われています。特に利用の盛んな業界は、広告代理店や調査機関は当然としても、官公庁、製造業(特に化学品・化粧品など)、マスコミ、製造業(飲料・食品)、サービス(通信など)が多いですが、流通、エネルギー、建設・建築、金融など様々な分野で用いられていることが分かります。

消費動向調査・実態調査

「消費動向調査」とは、消費者の消費動向、例えば生鮮品の購入頻度、一回あたりの価格、通販の利用頻度など消費者の消費動向の変化を調査するものです。「実態調査」はこの「消費動向調査」も含みますが、消費に関する実態だけでなく、例えば企業におけるITの導入実態、金融機関との関係性の実態など、様々なことに関する実態の調査を行なっています。

  • 動向調査:スマホアプリの利用動向、塾の利用動向など、特定の実態調査を継続的に行うことで動向の変化を調査する
  • 実態調査:スマホの利用時間、塾の利用率など、その時その時における各種商品・サービス等の利用実態や生活実態、企業における経営実態など、特にこれまで調べられてこなかった内容について明らかにするべく調査を行う

これらは上記マーケティング・リサーチを兼ねて行われたり、官公庁や特定の業界団体が実態を把握するために行うものなど、たくさん含まれています。また、実態調査の中では従業員満足度調査、すなわち自社の従業員が自社に対してどの程度の満足やどの様な不満を持っているか、匿名で記入できる様にし、経営の改善に繋げる会社も非常に増加しています。こうした実態調査は継続的に行えば動向調査となり、その時間と共に変化する様(経時変化と言います)を捉えることができ、対策が打ちやすくなります

今後の動向は?

今後、ますますネットリサーチは普及するものと考えられます。消費動向調査や実態調査は、多くが情報として開示されていたり販売されていたりするので、これまでそれらを利用したり営業担当者が意見を聞いていた企業も、独自の製品開発のために匿名性が高く中立的に発言のできるネットリサーチを利用したり、あるいは学生が論文の根拠となる意見をアンケートによって得るなど、様々な利用が増加しています。

いずれにしても、今後、ますます様々な分野での創意工夫を測った調査が増えていくことは間違いありません。

3. ネットリサーチサービスの分類は? 〜サービス分類のご紹介〜

リサーチシステム提供サービス

ウェブ上・スマホアプリ上でのアンケートを構築・配信・集計等できるサービスです。DIY型(Do It Yourself型、自分で作成・配信する方式)のサービスが多く、基本的なサービスは無料から利用でき、お手軽なものが多いですが、アンケートの対象者は自分でリストを保有している必要があります。例えば、配信先のメールアドレス、SNSでの配信など、何らかの形で配信先が自分で調達する必要があります(有料で配信先となる不特定の対象者を提供してくれる場合もあります)。また、詳しい機能を使おうとする場合は有料になる場合が多いです。詳しくは、各社のサービス内容をサイトにて確認ください。

例)

リサーチ媒体(パネル)提供サービス

ネットリサーチの中で恐らく最も歴史があり、かつこれまでのビジネスでの利用実績が多いと思われるサービスです。上のリサーチシステム提供サービスの様なシステムを提供しながら、さら提供会社の方でアンケートの対象となる不特定のリスト(「リサーチパネル」と言います)を数十万人から数百万人保有しているため、アンケートの対象となる人のリストを持っていない場合に適しています。基本的には有料のサービスです。

なお、リサーチパネルとなる回答者の一人一人の情報(性別、生年月日、居住地など。「基本属性」と言います)を持っているため、対象者を絞り込んだり、回答に基本属性を組み合わせて詳細な分析ができるのがメリットです。また、基本属性にない対象の絞り込みも出来る(「スクリーニングアンケート」と呼ばれるアンケートを事前にサービス提供者が実施して絞り込みます)ことが多く、営業担当者がしっかりとフォローしてくれるのも特徴です。

例)

リサーチ運用・代行サービス

ネットリサーチを手段として捉え、分析結果を主として提供してくれる調査会社から、ネットリサーチの実施代行を行ってくれる会社まで様々あります。ご自身の目的やニーズにより、会社は大きく変わってきますので、ご自身でネットで調べるか、私どもにご相談ください(無料)

(番外編)コンサルティングサービス

世の中には様々な種類のコンサルティングサービスがあり、コンサルタントが存在します。マーケティングコンサルタント、経営コンサルタント、情報システムコンサルタント、流通コンサルタント、医療コンサルタント、等々。こうしたコンサルタントもコンサルティング業務の一環としてネットリサーチを盛んに活用しています。

もし、どの様なリサーチを行えば良いのか、そこからわからない、あるいはコンサルティングをして欲しいというご要望があれば、私どもにお任せください

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